1891年、私たちは衣料向けの絹織物から事業をスタートしました。
その後、レーヨン、キュプラ、ナイロン、ポリエステルなど、時代に応じて生まれてきた新しい素材に積極的に取り組み、
繊細な表情を持つ薄地織物を中心にした、海外向けファッションテキスタイルの製造を軸に成長してきました。
1980年代以降は日本の織物産業に吹き荒れる逆風を乗り越えるべく、アラミド繊維や炭素繊維といった特殊な素材にも挑戦し、
衣料向け織物で培った精緻な技術力を活かしたものづくりで、精密なスペックが求められる産業資材織物も主力事業となりました。
サステナビリティや環境への配慮から脱プラスチック・脱石油を求める声が高まる近年では、
生分解性プラスチックの代表的な素材であるPLA(ポリ乳酸)や植物由来の紙糸繊維などにも取り組み、
新たなフィールドを切り拓いています。
名称 | 細川機業株式会社 |
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創業 | 明治24年(1891年) |
代表者 | 取締役社長 細川 泰郎 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 |
151名(令和6年4月現在) |
業務内容 | 合成繊維、天然繊維による織物製造及び精練染色加工 |
所在地 | 〒930-0357 富山県中新川郡上市町正印1番地 TEL (076)472-1122 FAX (076)472-5139 |
1971年頃の本社外観
1907年(明治40年)の従業員集合写真
交通アクセス
沿革
明治24年(1891年) | 細川機業場として創業し、輸出用の絹織物(羽二重)製造を始める。 |
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大正4年(1915年) | フランス縮緬(クレープ・デ・シン)製織に転換。 |
大正6年(1917年) | 上市工場を新設する。 |
大正9年(1920年) | 精練工場を新設し、輸出用の絹・人絹(レーヨン)織物の一貫生産体制を確立。 |
昭和7年(1932年) | ベンベルグ絹糸(キュプラ)を用いたベンベルグジョーゼットの開発に成功。 |
昭和10年(1935年) | 精練工場敷地内に染色工場を新設する。 |
昭和10年(1935年) | 火災により上市工場、精練工場、染色工場の大半を消失する。 |
昭和11年(1936年) | 立山町に分工場(寺田工場)を新設する。 |
昭和23年(1948年) | 6月2日、細川機業株式会社に組織替えする。 |
昭和29年(1954年) | ナイロン織物の製造開始。ナイロン製クレープ・デ・シンの開発に成功する。 |
昭和30年(1955年) | 「合成繊維糸による縮織物製造法」の特許を取得。 |
昭和33年(1958年) | テトロン(ポリエステル)織物の製造開始。 |
昭和39年(1964年) | 音杉工場を新設する。第1期工事完成。 |
昭和42年(1967年) | 音杉工場敷地内に精練工場新設。 |
昭和44年(1969年) | 第20回植樹祭のため昭和天皇皇后両陛下が富山県に行幸啓になり、当社の生産状況を視察される。 |
昭和45年(1970年) | 創業80周年記念式典挙行。 |
昭和49年(1974年) | 上市工場の生産設備を撤収し、音杉工場に集約。 |
昭和60年(1985年) | アラミド繊維織物の製造開始。 |
平成2年(1990年) | 創業100周年記念式典挙行。 |
平成2年(1990年) | トーレ・テキスタイルズ・ヨーロッパLtd.に技術協力。 |
平成8年(1996年) | 炭素繊維織物の製造開始。 |
平成17年(2005年) | ティーバッグ用紗織物の製造開始。 |
平成21年(2009年) | 炭化繊維織物の製造開始。 |
平成21年(2009年) | 防虫ネット織物の製造開始。 |
平成23年(2011年) | 農業ネット織物の製造開始。 |
平成23年(2011年) | カーペット用織物製造開始。 |
平成27年(2015年) | 和紙布織物の製造開始。 |
平成28年(2016年) | ティーバッグ用紗織物の製造におけるFSSC22000の認証を取得。 |
平成30年(2018年) | 和紙布の製品化プロジェクト「オリガミクス」を創設し、和紙布スリッポンの販売を開始。 |
平成30年(2018年) | オリガミクスの和紙布スリッポンがグッドデザイン賞を受賞。 |